この【読書記録】は、読書をもっと実のある時間にするための振り返りやアウトプットの練習、そして未来の自分へのメッセージとして残しているものです。
読みづらいところもあるかもしれませんが、ご愛嬌ということで、気軽に読んでもらえたらうれしいです!
Contents
📚 本の基本情報
書 名: 「言葉にできる人」の話し方 15秒で伝え切る知的会話術
著 者: 齋藤孝
出 版 社: 小学館新書
発 行 年: 2017年
ジャンル :ビジネス・コミュニケーション
📚 この本を選んだきっかけ
特に仕事において、言葉にできない事や内容が薄いんじゃないかなと思うことが多く、何かヒントになる事は書いてないかなと思い、本書を手に取りました。
📖 あらすじ(ネタバレなし/概要)
本書は、「きちんとした会話ができるかどうか」が人を見極める重要なポイントとなっている現代において、【知識と言葉の関係(マトリクス)】をもとに「知っていることを言葉にできる」ようになるための望ましい会話のあり方を具体例とともに紹介しています。
✏️ 感想(ネタバレあり)
全体として有名な芸能人を具体例に挙げていたので、とても分かりやすかったです。
自身は、「D:知らなくても言葉にできる」タイプだと思っていましたが、本書内でよくない話し方をついしてしまう事があると気づきました。
- A:知っていても言葉にできない
- B:知らなくて言葉にできない
- C:知っていて言葉にできる(目指すべきはココ)
- D:知らなくても言葉にできる。
本書に記載があった、私が気をつけようと思った話し方の悪い事例を紹介します。
何も考えてない時にうっかり言っちゃうなって気づきました…。
- 「逆に」→高尚さを出したかったり、自分を上に見せたいという本音が見え隠れする。
- どう思いますかの質問に対し、「鳥肌が立ちました」→感想に対し身体反応を答えている。
- 「深いですね」→相手は「そうですね」としか言えずキャッチボールができていない。
- 「言いようがない(など)」→キャッチボールできていないし、その前に答えた人は考えが浅いということか?といった疑念を抱きかねない。
また、自分が大衆に意見を求める時に、「ちょっと話し足りない感ある人」と投げかけるのはとてもいいアイディアだと思いました。
自分が言われたら発言のハードルが下がりますし、たとえ話が長くなったとしても許容してくれそうな雰囲気があるからです。積極的に使っていきたいと思いました。
◼︎得られた新たな視点
読んでみて気づいた視点を引用する形で紹介します。
インプットした知識をアウトプットして、また相手がアウトプットしてくれた知識をインプットする。そうして知識が巡ることで新陳代謝がよくなる。得たものはしっかり定着させ、また新しいものを吸収する。それが円滑になされるコミュニケーションの醍醐味です。(p.49)
→コミュニケーションはキャッチボールでテンポよくと思っていたので、新陳代謝という側面に気づきました。
上手なカットインの仕方を例えるなら、高速道路で合流するようなイメージです。(p.186)
→カットインして「そうそう、その話で思い出したんだけど、この間…」と続けたあと、会話のテンポを落とさずスムーズに進めていくことも重要だと気づきました。
◼︎本書で紹介された本の中で読んでみたいと思った本
•超訳古事記/鎌田東二
•声に出して読みたい日本語/齋藤孝
•カラマーゾフの兄弟/ドストエフスキー
•日本人は、なぜ世界一押しが弱いのか?/齋藤孝
👤 こんな人におすすめ!
- 知識が少なくて言葉にできない人
- アウトプットに苦手意識がある人
💡 総評
⭐ 総合評価:★3.2/5.0
📊 評価内訳:
- 読 み や す さ: ★★★☆☆
- 内容の充実度 : ★★★☆☆
- 実 用 性: ★★★☆☆
ページ途中で詳細目次が始まっているところもあって、やや読みづらいと感じるところがありました。
一方で、所ジョージさんや村上信五さんなど、芸能人やテレビの事例が多くありイメージしやすいところがあったため全体として読みやすかったです。
三段囃子や縮訳など、簡潔に要点をまとめる練習の具体例が多くきさいされていて実用的と感じました。
💡 参考(目次)
序章 「言葉にできない」を文節する(P.9)
言葉にできない人は損をしている
知識と言葉のマトリックス
コミュニケーションの頂点は「言葉力」
表現力が人物評価と結びつく時代
第1章 自分の考えを「言葉か」する(P.23)
私たちがなかなか「言葉にできない」理由
雑誌でわかる「私の興味範囲」
自分らしい情報の切り取り方
物事の関連性を見つける「編集力」
三つのキーワードで説明するのが実は一番ラク
さまざまな視点を内在化させる
自分の経験を取り込んで言葉化させる
難題を「苦しい」と感じるか「ワクワク」と感じるか
情報にも「引き寄せの法則」がある
会議で重要なのは「イメージを共有」できる言葉
総合力としてのコメント力
第2章 すぐにできる、「間に合う」会話力(P.67)
得意でない話題は避けずに受ける
「間に合わせた」後、自分の土俵にもっていく
知らなくても盛り上げる方法はある
「知らない」は会話拒否と思われる
みんなが喜ぶ質問がよい質問
万能ワード「存在感ありますね」
安全で間に合わせられる「〇〇感」
困ったときの「質感」「重厚感」「停滞感」
負けた人に「間に合う」声のかけ方
思い切ってむちゃぶりに答える
間に合ってるようで間に合ってない言葉遣い
質問の意図を汲む技術
「鳥肌がたちました」「深いですね」は要注意
達人から学べるテク
どうしようもないときは感情を乗せて話す
第3章 教養を増やす、最強のアウトプット法(P.119)
私たちは日々、忘却曲線と戦っている
言葉化(アウトプット)は試合と心得よ
「引用力」は日本古来の教養である
「必要」は暗唱の母
要約力を鍛える「十五秒トレーニング」
情報の”フック(ひっかかり)”をひたすら増やす
ネタは複数のメディアから取り入れる
専門家にはあえて専門の話をぶつける
第4章 「言葉にできる人」の話し方(P.157)
「今、この状況で、何ができるか」を伝える力
物理の法則を「恋愛」でたとえてみたら
会話に”角度”をつける古典のたとえ
海外文学を「自分事」としてとらえる
三題囃で「物事のつなぎ方」を鍛える
発言の順番が後になるほど有利な戦術
衝撃の演歌『空蝉の家』
プレゼンは「紙芝居」のようなもの
気まずくならない会話の「カットイン」
最初の話題を思い出せる人に
「人格」と「意味(言葉)」が切り離せない日本人
自分に対して肯定的か、敏感な人


