この【読書記録】は、読書をもっと実のある時間にするための振り返りやアウトプットの練習、そして未来の自分へのメッセージとして残しているものです。
読みづらいところもあるかもしれませんが、ご愛嬌ということで、気軽に読んでもらえたらうれしいです!
Contents
📚 本の基本情報
書 名: 会話はインド人に学べ!
著 者: サチン・チョードリー
出 版 社: フォレスト出版
発 行 年: 2014年
ジャンル :#自己啓発 #ビジネススキル #会話術
🌱 この本を選んだきっかけ
夫がインド人で、日常のちょっとした交渉事でも話の持っていき方がとても上手く、私との日本語での口喧嘩ですら、言い負かされそうになることが多々あります。
「この会話力や思考の回路はどこから来ているんだろう?」と気になっていた矢先、その一部をのぞき見できるのではないかと思い、本書を手に取りました。
また、書店で目に入ったサイケデリックな表紙デザインにも強く惹かました。
✏️ 記録・感じたこと
ポイント
この本から大きく2つのポイントを私なりに読み取りました。
- 会話は「正確さ」より「玉数」が大事
- ジュガール(Jugaad/जुगाड़)を用いて物事を可能にする
1.会話は「正確さ」より「玉数」が大事
多少文法が崩れていても、完璧な表現でなくても、伝えようとする姿勢そのものが会話を前に進める。
本書を通して強く感じたのは、会話において重要なのは正確さよりも「どれだけ球を投げられるか」、つまり発話の量=玉数だということでした。
インドは多民族国家で、公用語はヒンディー語ですが、それ以外にも何百もの言語が日常的に使われています。
余談ですが、国連などの国際会議の場で、議長の役割は「インド人を黙らせることと、日本人をしゃべらせることだ」
という表現があり、この一文がとても印象に残りました。
異なる言語や文化を持つ人同士が共存する社会では、細かい正確さよりも、「まず伝える」「とにかく返す」といった姿勢が求められます。
その環境の中で生き抜くために、交渉力や会話の瞬発力が自然と鍛えられてきたのだと感じました。

2.ジュガール(Jugaad/जुगाड़)を用いて物事を可能にする
ジュガール(Jugaad)とは、インドで広く使われている言葉で、
限られた条件の中でも柔軟な発想で状況を打開し、物事を前に進める考え方を指します。
本書ではジュガールという言葉自体が詳しく説明されているわけではありません。
しかし読み進める中で、「自分の想像の枠を超えて物事を可能にする姿勢」が、随所に共通して流れていると感じました。
それをジュガール的な視点で整理すると、以下のような要素に分解できると考えます。
- 少ない力で多くの成果を得ようとする
完璧を目指すより、まず動いて結果を出すことを重視する。 - 既存の枠にとらわれず、ピンチをチャンスに変える発想
不利な状況を前提として、そこから何ができるかを考える。 - 柔軟な思考で状況に対応する
一度決めたやり方に固執せず、状況に応じてやり方を変える。 - 物事をシンプルに捉える
複雑に考えすぎず、「今できる最小単位」に分解する。 - 簡単にあきらめない姿勢
うまくいかなくても、別の手段を探し続ける。 - 自分自身を過度に縛らない
「こうあるべき」に縛られず、試行錯誤を許す。 - 自己効力感を大切に育てる
小さな成功体験を積み重ね、「自分はできる」という感覚を保つ。

新たな発見
本書を読んで気づいた忘れがちな視点を、引用とともに理由や感想を添えて紹介します。
「10分だけしゃべって、そのうち5分は相手にとってメリットになることをしゃべりなさい。次に、なぜそれがメリットになるのか理由を説明しなさい。そして、この1年、2年、3年でこういうメリットがあると、期日を具体的に話してみなさい。」(p.40)
つい忘れがちですが、自分が話したいことよりも、相手にとってのメリットを先に示した方が、人は話を聞いてくれる。
この当たり前のようで難しいポイントを、改めて再確認させられました。
どの本に書かれていたかは思い出せないのですが、別のビジネス書にも似たような記述があったことが印象に残っています。
商談を成功させようと思ったら、やってはいけないことがあります。最初からものを「売りつけよう」と意識することです。(中略)相手が悩んでいる問題を探し出し、それを解決するというスタンスに立つのです。「相手の悩んでいる問題」とは、すなわち「相手の関心です」(p.137)
自分が保険やサービスの営業を受ける立場になったときのことを思い返すと、
「売りつけられるのではないか」という不安から、無意識のうちに心理的な壁を作ってしまっていることに気づきます。
だからこそ、自分が商談をする立場に立つときには、売ることよりも、相手の問題を解決する姿勢を忘れてはいけないと強く感じました。
プロジェクトに最もふさわしい人を選び、適切な道順で、適切な方法を使えば、プロジェクトは成功するということです。(P.147)
読みながら、自分の仕事を振り返ってみると、
手間がかかってしまったときや行き詰まったときは、たいていこのどれかが崩れていたと感じました。
本書で示されているのは、いわゆる「3R」の考え方です。
Right Person(適切な人)
そのプロジェクトに最もふさわしい人を選べているか
Right Direction(適切な道順)
成功に向かうための方向性を間違えていないか
Right Approach(適切な方法)
目的に合った手段を選べているか
会話や商談だけでなく、仕事全体にも通じる非常にシンプルで実践的な指針だと感じました。
👤 こんな人におすすめ!
- 職場の雑談・会議で発言のタイミングを逃しがちな人
- 外国人との会話に苦手意識がある人
- 人前で話すと「変なこと言ったらどうしよう」と萎縮してしまう人
🎯 超個人的 総評
⭐ 総合評価:★3.5/5.0
📊 評価内訳:
- 読 み や す さ: ★★★★☆
- 内容の充実度 : ★★★☆☆
- 実 用 性: ★★★★☆
専門用語がほとんどなく、エピソード中心でテンポよく読めるため、会話や交渉に苦手意識がある人でも構えずに読み進められる一冊だと感じました。
一方で、論理的に体系立てて解説するタイプの本ではありませんが、異なる文化の価値観や思考の前提に触れることで、自分の視野が広がる点は大きな魅力です。
インド人のコミュニケーションスタイルを垣間見る一助となり、特に身近にインド人がいる方や、異文化の中で人と関わる機会がある方にとっては、実感を伴って読める内容だと感じました。

💡 参考
目次
第1章 会話であなたの人生は変わる!
01 言葉の持つパワーを知れば大統領にもなれる!?
心に響くのは「シンプルでわかりやすいメッセージ」/「シンプルな言葉」は時代をも動かす
02 一流のビジネスパーソンは「一流の話し手」である
情報を伝えるのではなく「聴衆をインスパイアした」ジョブズ/
誰でも「ジョブズのような会話術」を身につけられる/
最高のプレゼンターは日常も「最高のコミュニケーター」
03 結局、話の上手な人が成功する
明確なメッセージで「聴衆の共感を得る」孫氏
04 2020年東京オリンピックも「会話力」が引き寄せた
「ポジティブなアピール」が隣利をもたらした/
資料以上に「コミュニケーション能力」が重要なプレゼン
05 「話し方」が上達すれば一生お金に困らない
会話のスキルは「実用的な武器」/簡潔に「相手のメリットになること」を話す
06 「難航する婚活」も会話力で突破できる
勇気を持って「相手の連絡先」を聞き出す/「戦略的に」相手の電話番号を聞き出す/
SNSを活用すれば縁はつなぎやすい
07 相手の「心が開くタイミング」
場のテンションが上がっているときが攻めのチャンス
第2章 なぜ、インド人から会話を学ぶのか?
08 よくしゃべるインド人、無口な日本人
とにかくよくしゃべるインド人/インド人は当たるまで「玉を投げ続ける」
09 インド人の親は子どもに「よく話しかける」
「よく話す家庭環境」が会話力を育てる/「ポジションの高い人」に遠慮する日本人/
大人になってからでも会話力は身につく
10 交渉は、インド人に学べ
なぜ、インド人は交渉がうまいのか?/言うのはタダ。「言わなければ損をする」こともある
11 細かな間違いは「いちいち気にしない」
「ディベートでも負けない」インド人/「自信に満ちた話し方」を心がける/
細かいデータは「間違っていても躊躇しない」
12 大富豪インド人の教え「ジュガール」に学ぶ会話術
作戦を変えて会いに行けばいい/「ジュガール」に学ぶコミュニケーション術
13 自分が変われば失敗がチャンスに変わる
他人を変えるより、自分を変える方が簡単
第3章 会話上手になるために越えるべき「5つの心の壁」
14 「口ベタだから話せない」は間違い
越えるべき「5つの心の壁」とは?
15 「遠慮の壁」が招く大きな損
「謝りグセ」は捨てる/遠慮は「使い分ける」/ときに遠慮で「ビジネスチャンスを失う」ことも
16 「思い込みの壁」を破り、自由な発想をする
まずは、「興味を持ってもらう」/今は「B toF」の時代である/商品そのもの以上に「誰が伝えるか」が重要
17 新しいものを拒絶する壁」を壊し、会話上手の仲間を増やす
「あうんの友だち」とばかりつきあわない/「グッドコミュニケーターの友人」を増やす
18 「心配性の壁」を壊し、ポジティブを心がける
人はポジティブなものに「引き寄せられる」
19 「羞恥心の壁」を破れば、外国語も上達する
間違いを恐れなければ「上達のスピードが上がる」/もっとスキンシップを取り入れよう
第4章 必ずYESをもらえる「魔法の5ステップ」
20 思いどおりに会話が進む「魔法の5ステップ」
まずは雰囲気作りから始める
21 ①「雰囲気作り」のステップ⇒印象をよくする
雰囲気や見た目によって相手の対応は違ってくる/いい「見た目」は、いいコミュニケーションを生む/
雰囲気のいいレストランでこそ、「雰囲気のいい会話」が生まれる/小泉進次郎氏に学ぶ「いい場の作り方」
22 ②「信頼を得る」ステップ⇒信頼を得られる話し方をする
「堂々と」ふるまう/「相手を立てて」信頼を得る/相手に尽くせば「かわいがられる」
23 「関心を聞き出す」ステップ⇒相手の興味・関心を探る
うまく「聞く」ことが人生を成功に導く/相手の欲するものをつかめばすべてうまくいく
24 ③「関心を聞き出す」ステップ⇒相手の興味・関心を探る【実践・プライベート編】
デートの誘い方「失敗する例」「成功する例」/相手の関心事を深掘りし、断られる理由をつぶしていく
25 ③「関心を聞き出す」ステップ⇒相手の興味・関心を探る【実践・ビジネス編】
「ロジカルにメリットを伝える」のがセールストークの鉄則/「相手の反応が変わる」話し方
26 ④「伝える」ステップル自分の言いたいことを伝える
ゴールを目指して「一気に話す」/「売る」のではなく相手の「問題解決をする」と考える/
自分のプロダクト専門の「医者」になれ
27 ⑤「つなぐ」ステップ⇒次の約束をする
ゴールは「次の約束」/次のために「相手の関心事は必ずメモる」/場は「ほめて」終わりにする
第5章 会話で人を思いとおりに動かす!
28 「3R」を身につける
「3R」を覚えればコミュニケーションは必ずうまくいく
29 ライトアプローチで「納得と共感を得る」
ライトアプローチでは「ストーリーを意識する」/「戦略は最低3つ」考えておく
30 目上の人から好かれる話し方
「尽くす」から「ほめる」コミュニケーションへ/「注意」+「ほめ言葉」で相手を育てる/
「GIVE」は最高のコミュニケーションツール/VIPに感謝される「必殺ギフト」
31 話はストレートが基本
相手は思っているほど「気を悪くしない」/わからないことは「必ず聞いてしまう」/
「人の助けを借りる」のもコミュニケーションスキル
32 トレーニングで会話力は「格段にアップする」
人気お笑い芸人は「チャンネルを変えさせない」/「映画俳優の表情や話し方」も参考にする/
「照れない」「恥ずかしがらない」が上達のコツ/自分の声を録音して聞いてみよう/
自分の話し方を「人に聞いてみる」/「ジェスチャー」も身につけよう/
いいジェスチャーは「いい雰囲気を作る」
第6章 インド式SNS活用法
33 「SNSでの会話力」で人生がガラッと変わる
「自分の得意なこと」でコミュニケーションすればいい/ブログも「読者目線で演出」する
34 Facebook&電話のクイックアプローチが相手の心を動かす
電話は「かけるが勝ち」/相手によって「時間帯や通話時間を変える」
35 Facebookは相手の気持ちを知る便利なツール
「相手がハッピーそうだったら」すぐに電話する/「相手の感情に寄り添う」スタンプを送る/
連絡手段としても手軽に使えるSNS
36 SNSの投稿は「どう見られたいか」を基準にする
「SNSの使い方」は事前に決めておく/「仕事関係の人が見ていること」を想定するべき
37 「友だち申請」はどんどんしよう
友だちになったら、その後の連絡もスムーズになる
38 SNSの投稿が雑談のネタになる
つながりが拡がると、雑談のネタも増える
39 うまく話せなくても、印象に残ればいい
相手の印象に残ればコミュニケーションは成功
40 嫌われたら終わり、ではない
嫌いだからと避けていたら、相手のことはわからない/SNSを使って離れた気持ちを取り戻す


コメント