📚 本の基本情報
書名: 争わない「生き方」自分は自分 人は人
著者: 和田秀樹
出版社: 新講舎
発行年: 2012年
ジャンル: 心理学・ビジネス・自己啓発
📚 この本を選んだきっかけ
本当は別の本を探していたのですが、メルカリでその本とセットで安く出品されており、せっかくなので一緒に購入してみることにしました。
特にこの本を読みたかったわけではないのですが、いわゆる“図書館の神様(メルカリ版)”のお導きと思い、手に取ってみることにしました。
📖 あらすじ(ネタバレなし)
本書は、他人と無理に競争せず、自分のペースを大切にしながら成果を出す方法が紹介されています。
特に会社での競争の中で、「自分は自分、人は人」という考え方を軸に、ストレスを減らし、穏やかに自分らしく生きるためのヒントがたくさん詰まっています。
✏️ 感想(ネタバレあり)
本題とはあまり関係ないのですが、もともとドキュメンタリー系の本を読むのが好きで、本はよく手に取っていました。
ですが、ブログに書き始めてから気づいたのは自己啓発本って目次がとても細かく作られていて、全部を通して読む必要はなく、自分に必要な部分だけを読めばよいのですね。
個人的には、章の中で内容が連続していても、見出しによって一度区切られたように感じてしまいました。その見出しを自分に当てはめて深く考え込んでしまうため、読み進めながら考えたい私にとっては、各ページの内容が短く、少し物足りなさを感じてしまいました。
そもそもこの本については、少し誤解していました。基本的には会社での使用を想定しており、上司や部下がいる環境での立ち位置や関わり方が中心です。
個人的には、目次だけで内容がある程度理解できてしまうため、「内容まで詳しく読む必要はないのでは」と感じました。また、それぞれのメソッドに「争わない人はこうである」と書かれてはいますが、では実際にそうなるにはどう考えたらよいかという視点が欠けているようにも思いました。
著者の先生の書籍は他にもあるので、そちらにその考え方が詳しく書かれているのかもしれません。この本が自分には合わなかったのか、それとも著者の書籍全体が合わなかったのかはまだ分かりませんが、同じ著者の『感情的にならない本』を書店で見かけたので、次はそちらも読んでみようと思います。
以下に心に残った文章を引用します。
めざす目標を「これしかない」と決めるのはいいのですが、それが閉ざされたり、実現できないとわかったときに、「次の策」を選べない人ほど、たった一度きりの負けで大きな敗北感を味わってすまうのです。(p.90)
まさにその通りだと思います。私自身の経験でも、数か月前に仕事で大きな挫折を味わいました。新卒から今まで、この道(この職業)しかないと思い込んでいたからです。(これについては別途記事にしたいと思っています。)
ですが仕事から離れて冷静に考えてみると、そんなことはありませんでした。いくら卒業した学科に関連する職業でも、その仕事だけが選択肢ではないのです。
本文を読んで、自分の経験とも重なり、まさに言えることだと感じました。
人はだれでも長所と短所がありますが、人間関係につまずきやすい人にかぎって、相手の短所にばかり目をやってしまうことが多いのです。(中略)コツを盗もうと考えることじたいが、他人を認める気持ちなのです。それができるのは「争わない生き方をする人」です。
勝ち負けにこだわる人、他人には負けたくないと考える人は、いつまでも自分のやり方にこだわり続けて苦しむ人でもあるのです。(p.152)
確かに、思い返せば私はコツを盗んでいた相手に対して尊敬の気持ちを抱いていました。
一方で、相性が合わない相手に対しては、最初から心をシャットダウンしてしまい、良い点も悪い点も視界に入れないように関わらないことが多かったです。特に心に余裕がないときは、相手の悪いところを無理に探してしまい、無駄にストレスをためることもありました。
私はどちらかというと頑固な性格で、会社でも苦しいと感じることがありましたが、ここで意地を張らず、相性が悪くても相手の良い面を認めることの大切さに、改めて気づかされました。
この本からは多くの気づきを得ることができましたが、特に新しい情報は少なかったため、図書館で借りて読めば十分だったかなとも感じました。
この本との相性が悪かったのか、それとも著者との相性が悪かったのかはわかりませんが、他の本も読んでみようと思います。
いずれにしても、こうして本との出会いがあるのは楽しいことで、図書館の神様(メルカリ版)に感謝です。
👤 こんな人におすすめ!
- 会社や職場での人間関係に悩んでいる人
- 他人と無理に競争せず、自分のペースで穏やかに働きたい人
- 「自分は自分、人は人」という考え方を知りたい人
💡 総評
⭐ 総合評価:★2.8/5.0
📊 評価内訳:
- 読みやすさ: ★★☆☆☆(見出しが多く、読み進めるのが少し大変。)
- 内容の充実度: ★★★☆☆(様々な場面で、争わない生き方の考え方が紹介されていた。)
- 実用性: ★★☆☆☆(実践方法についてはあまり詳しく書かれていませんでした。)
内容自体は気づきが多く、考え方を学ぶには参考になりますが、実践の手引きとしては物足りなさを感じました。図書館で借りて読むだけでも十分かもしれません。
💡 参考(目次)
まえがき(P.2)
プロローグ●「自分は自分、人は人」で人生が楽になる
コツコツやる人が結局、うまくいっています(P.20)
争いは「争い好き」に任せておきましょう(P.22)
「争うのが嫌いな人」は静かな勝ち方を知っているものです(P.24)
法則その1 いつでも「現在進行形の人」でいよう
「人のダンゴ」につかまらないで生きましょう(P.28)
やることがあるなら、すぐにスタートさせましょう(P.30)
すぐに動けたときは、自分をほめてやりたくなるもの(P.32)
ほんとうのマイペースは、追い込みタイプより先行タイプ(P.33)
スタートとすれば、まとわりつくものから自由になれる(P.35)
ほとんどのことは、さっさとやればさっさと片づくものです(P.37)
マイペースを守る人は、プライベートが充実している(P.39)
早いスタートで「できること」がどんどん増える(P.41)
法則その2 「気さくさ」を身につけておこう
基本は受け答え、だれでもできることを実行しょう(P.44)
どんなに人づき合いが苦手でも、「気さくな人」になれます(P.46)
つき合って安心できる人なら、それでいい(P.48)
気さくな人にはマイペースがよく似合う(P.49)
受け答えは自分の感情コントロールにもなる(P.51)
受け答えはビジネスの基本でもあります(P.53)
成長できる人は、なぜかみんなが盛り立ててくれるもの(P.55)
法則その3 節目を大切にしよう
独身でもお正月はお正月らしく過ごしましょう(P.58)
どんな単純なことでも、1日の節目にすることができる(P.60)
平凡な毎日だから、節目が大切になってきます(P.62)
「定年」がただ一つの節目という人生は寂しい(P.64)
法則その4 礼儀はつねに「一対一の関係」と考えよう
「ありがとう」といってもらうだけでなぜか嬉しい(P.68)
「こういう場合はどうふるまうか」なんて迷わずに済みます(P.70)
「こんなやつに」と思ったときに礼儀を忘れてしまいます(P.72)
高圧的な相手には「この人も大変だな」と思って向き合えばいい(P.74)
出会いにパフォーマンスはいりません(P.76)
聞き上手な人は、みんな礼儀正しいもの(P.78)
法則その5「思い込み」の強い人ほど幼児性が目立つ
意見を通せば、他人はついてくるでしょうか(P.82)
「これしかない」と考えるから負けてしまうのです(P.84)
一度決めたことでもストップすればいい(P.85)
「苦肉の策」から正解が生まれるものです(P.87)
「次善の策」が新しい道を切り開くものです(P.89)
争いの嫌いな人は、大人の割り切りができます(P.91)
強気の人ほど、ほかの選択肢を見逃しがち(P.93)
二枚腰のしぶとさを失わないで生きよう(P.95)
法則その6 代役・代理でも力を発揮できるのが争いの嫌いな人
代役、代理はだれにでも突然に巡ってくる(P.98)
「代理の印象」がその会社の評価を決めます(P.99)
信用できない人間には、代理を頼めないものです(P.101)
受け身の仕事であっても、やり方次第で評価は高まる(P.103)
「子どもの使いじゃあるまいし」といわせてはいけません(P.105)
代理を務めることで学ぶことがたくさんある(P.107)
問題解決能力がなければ代役は務まらない(P.108)
代役であっても存在感を示すのが「争わない人」です(P.111)
法則その7 「率先して後片づけをする」人は勝ち組になる
「この人は居用できる」と思わせるのはこんな人です(P.114)
「これは自分の仕事じゃない」というのは大きな勘違い(P.115)
指図して自分は動かない人間も勘違いしています(P.117)
「後片づけ」は一人が動けばみんながついてきます(P.119)
一人が動けば、役割分担も決まってきます(P.121)
自分の仕事を優先させたいのはだれでも同じ(P.122)
「後片づけ」は競い合っても気持ちのいい世界です(P.124)
法則その8 「読書の世界」が争いを忘れさせる
本から得た知識は「得した気分」にしてくれます(P.128)
他人と争わなくても知的な武装は必要(P.129)
座右の書をもつ人はこころが折れない(P.131)
本を読まなくなった人が、なぜ本をもっているのでしょうか(P.132)
自分が読んできた本に「求める世界」が隠されている(P.134)
法則その9 相手のコツを「盗む」ことが大切
「できる人」はみんなコツを身につけている(P.138)
こだわらずに「いいとこ取り」をしましょう(P.140)
ダンゴになって争ってもそこから抜け出せない(P.142)
上を見る気持ちになったときに技術を盗もうと気がつく(P.144)
できる人に手を貸すチャンスを逃してはいけません(P.146)
手伝うことでおたがいの距離が縮まります(P.148)
争いの嫌いな人なら部署が違っても親しい関係がつくれる(P.149)
人はみんな何かしらの「技術」があると気づきましょう(P.151)
法則その10 「自分の時間」を守ろう
早起きを時間割の基本にする(P.154)
肉食系は夜型が似合い、草食系は朝方が似合います(P.156)
時間割さえ守れば「しょうがない、やるか」と思える(P.157)
型にはめれば最低限の結果は出せる(P.159)
「つまらないやつ」は「うらやましいやつ」のこと(P.161)
時間割を守れば「場の空気」に染まらないで済む(P.163)
みんなの本音は「わたしだって時間割を守りたい!」(P.165)
法則その11 「じっくり話し合う」姿勢を貫こう
黙っていれば自分の考えは伝わらない(P.168)
態度で威圧する人間こそ、じつは損をしています(P.170)
話し合えばその人のよさが見えてくる(P.172)
争いが嫌いでも責任逃れはいけません(P.174)
人と話すことは、相手をわかろうとすることです(P.176)
「いうだけムダ」と最初からあきらめたら逃げるしかない(P.178)
じっくり話し合えば、人と争わなくてもマイペースは守れる(P.180)
エピローグ● 人の数だけいろいろな勝ち方がある
「自分は自分、人は人」という人には自分だけの勝ち方がある(P.184)
「小さな負け」にふり回される人は、「大きな勝ち」を見逃す(P.186)



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