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【読書記録】ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 孤独死を呼ぶ「セルフネグレクト」の実態

Book Journal

この【読書記録】は、読書をもっと実のある時間にするための振り返りやアウトプットの練習、そして未来の自分へのメッセージとして残しているものです。
読みづらいところもあるかもしれませんが、ご愛嬌ということで、気軽に読んでもらえたらうれしいです!

📚 本の基本情報

書   名: ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 孤独死を呼ぶ「セルフネグレクト」の実態
著   者: 岸 恵美子
出 版 社: 幻冬舎
発 行 年: 2012年
ジャンル :#社会問題 #ノンフィクション #高齢化問題

🌱 この本を選んだきっかけ

この本を購入したのはだいぶ昔なので、新鮮な気持ちは思い出せませんが、社会問題にもなっているゴミ屋敷に住む人々は、どんなことを考え感じているのか興味があったため、本書を手に取りました。

✏️ 記録・感じたこと

ポイント

この本から大きく2つのポイントを私なりに読み取りました。

  1. 支援が必要な時にすぐ家族に助けを求められない。
  2. 必要な支援提供の難しさの課題
1.支援が必要な時にすぐ家族に助けを求められない。

核家族化や少子高齢化が進む中で、一人暮らしの高齢者は年々増え続けています。

高齢化に伴い、認知機能の低下や身体機能の衰えによって、これまでできていたことができなくなるケースが増えていおり、こうした状況からセルフネグレクトに陥る場合があります。

また、「福祉サービスに頼りたくない」という思いから支援を拒んだり、福祉制度が複雑で申請をあきらめてしまったりするケースも、セルフネグレクトにつながる要因となっています。

また高齢者に限らず、抑圧された環境に置かれることで合理的な判断ができなくなり、セルフネグレクトに陥ってしまう場合もあります。

年齢による機能の低下は誰にでも起こりうるため、いざというときに頼れる友人や相談相手を持っておくことも大切だとされています。

2.必要な支援提供の難しさの課題

人には「愚行権」があります。

愚行権とは、他の人から愚かな行為と評価・判断されても、個人の領域に関する限り邪魔されない自由のことを指します。(例えばタバコなど)

そのため、認知能力や判断力のある大人が支援を拒否している場合、たとえ家族であっても無理に介入することは難しく、最終的には本人の自己決定に委ねられることになります。

また、個人情報保護法により民生委員や役所の職員がどこまで介入できるかも課題の一つとされています。

新たな発見

本書を読んで気づいた視点や印象に残った箇所を、引用とともに理由や感想を添えて紹介します。

例えば、どんなに貧しくても、自分の葬儀代だけは残しておこうとする人がいます。(中略)しかしその葬儀代を残しているために、財産が残っているとみなされ生活保護を受けられないこともあるのです。(p.163)

私はできるだけ人に迷惑をかけたくないと思う性格で、「自分のことは自分でなんとかしたい」と考えるタイプです。

そのため、高齢になって生活が少し苦しくなっても、葬儀代だけは残そうとして、無理をしてしまうかもしれないな、と感じたため、印象に残りました。

👤 こんな人におすすめ!

  • 高齢化や孤独死、福祉問題に関心がある人
  • 自分や周囲の将来の生活・セルフネグレクトについて考えたい人

🎯 超個人的 総評

⭐ 総合評価:★3.0/5.0

📊 評価内訳:

  • 読 み や す さ: ★★★☆☆
  • 内容の充実度 : ★★★☆☆
  • 実  用  性: ★★☆☆☆

事例が多く紹介されているため、初めてこのテーマに触れる人でも理解しやすく、解像度高く読むことができました。
筆者もよく調べて書かれていることが伝わってきて、とても参考になりました(上から目線で失礼ですが)。

直接すぐに実生活や仕事に役立つわけではありませんが、知識として蓄えておくには十分価値があると思います。

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💡 参考

目次

第1章 セルフ・ネグレクトとは何か
 自殺とセルフ・ネグレクトの違い
 セルフ・ネグレクトの定義
 セルフ・ネグレクトの兆候
 セルフ・ネグレクトの特徴
 セルフ・ネグレクト研究の始まり
 アメリカでの調査結果
 日本におけるセルフ・ネグレクトの現状
 少子高齢化とセルフ・ネグレクトの関係
 介護保険の現実と、個人情報保護法の弊害セルフ・ネグレクトになりやすい人

第2章 事例でみるセルフ・ネグレクト
 1 認知・判断力低下型
 2 ライフイベント型
 3 プライド維持型
 4引きこもり移行型
 5 遠慮・気がね型
 6 貧困・経済不安型
 7 医療・サービス拒否型
 8 住民苦情・トラブル型
 9怒り・不満型
 10 虐待移行型

第3章 セルフ・ネグレクトと孤立死
 セルフ・ネグレクトから孤立死へ
 毎年1万人弱から2万人の高齢者が「孤立死」
 孤立死の事例
 ①死後2日から3日目までに発見された事例
 ②死後4日から7日目までに発見された事例
 ③死後8日以上経過して発見された事例
 東京における、孤立死の特徴と傾向
 なぜ孤立死が起こるのか
 霊災と孤立死

第4章 セルフ・ネグレクトの課題
 愚行権と生存権
 セルフ・ネグレクトは緩やかな自傷行為
 意図的かどうかという問題
 健康でありながら、判断を間違うケースもある
 人生に絶望し、セルフ・ネグレクトへアメリカと日本の国民性の違い
 意図的なセルフ・ネグレクトへの支援
 高齢者虐待とセルフ・ネグレクトセルフと、そうでないネグレクトの境界
 セルフ・ネグレクトと拒否
 個人情報と命のどちらが大事か

第5章 セルフ・ネグレクトの人たちをどう支援するか
 どうやって手を差し伸べるか
 解決までには最低1年
 できることと、できないことの見極め緊急性はなくても、リスクはある生活スタイルを把握する
 葬式代を残して孤立死する人々
 どうやって見守るか
 本人のプライドを壊さない対応をまずは、目の前の困りごとを解決する
 家族にしかできないこと
 関心のある話題から入る
 ゴミ屋敷をいかに片付けるか計画的に見守り、SOSを待つ

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